小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年から連載を開始した異世界転生ライトノベルの「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」。2015年にコミカライズ化、2019年にアニメ化と根強いファンが多い人気作品である。
「本好きの下剋上」は一般的に本が普及していない異世界で、本好きな主人公マインが現代知識を駆使して本作りを目指していく物語である。
異世界転生漫画「本好きの下剋上」が面白い理由
「本好きの下剋上」異世界に転生した序盤のストーリー
本が大好きな主人公本須麗乃(もとすうらの)は、念願だった図書館への就職が決まった日に死んでしまう。これからもっとたくさんの本を読みたかった、そんな死ぬことに未練を抱いていた彼女は気が付くと分けが分からない状況に。小さな体、見たことのない場所。
そう、麗乃は異世界の幼い少女マインとして生まれ変わっていたのだった。正確には、もともと体の弱かったマインの中に入ってしまったということである。(以下、麗乃=マイン)
状況を理解できないまま、なんとか情報を得ようと本を探すマインだがいくら探しても本が見当たらない。
本どころか紙さえも見当たらないのである。実はこの世界では、紙はとても貴重品。本も貴族が高額で取引をしているほど高価なものであった。
本が生きがいであるマインにとって苦痛でしかないこの世界。何としても本が読みたいマインは自ら本を作ることを決意したのである。
おすすめするには訳がある!「本好きの下剋上」の魅了はこれだ!
現代知識炸裂!異世界で生き抜くマインの姿
まずマインが披露した現代知識がシャンプー作り。髪がさらさらになったマインは姉トゥーリ、母エーファにシャンプーを使い驚かせたのだった。
その後も、変わったデザインの籠を作ったり、目新しい服や髪飾りを作ったりとこの世界にないものをどんどん作っていくのである。
そんなマインの変化に、違和感を感じる家族であった。
また、本作りの手始めにマインが取り掛かったのが、石板づくり。地球の古代文明を参考に「石板に文字をほる」ことを思いつくのである。その石板を複数枚つくり本のように文字を保存するというのである。石板作りは見事成功するが壊れてしまう。
石板が駄目ならと今度は紙作りをすることに。紙作りをするのに必要な道具もすべて手作り。周囲が驚くのをよそに紙作りに成功するのであった。
様々な出会いの中で、常に予想の上をいくマイン
マインに欠かせない人物として幼馴染の男の子ルッツがいる。
紙作りの時にマインの発明に興味を持ち協力をした子である。そんなルッツは、ある日マインが昔のマインではないということに気付いてしまう。マインに不信感しか持たない日々が続く中、二人はついに衝突してしまう。マインの本心をしったルッツは今のマインを受け入れ、以後常にマインの横にいる存在となっていくのである。
次にベンノも重要である。ベンノは主に服飾を扱うギルベルダ商会の店主である。
マインの作った紙や髪飾り、服などに興味を持ちマインを商会に取り込もうとする。その交渉の中で、マインの年齢にそぐわない物言い、交渉術、権利などの主張にさらに興味を持つのだった。
このベンノとの出会いが、マインをこの世界で羽ばたかせるために最重要だった。
異世界転生漫画「本好きの下剋上」最新刊情報
「本好きの下剋上」は現在コミックスで第一部全7巻、第二部3巻、第三部2巻と二部三部が同時進行で発売されています。
何故そんな事になったのかというと、原作が非常に長く物語が描ききれないらしいです。そんなこともあり第三部からは作者が変わっています。ただし、第二部第三部でマインの環境が大きく変わっているので、並行して読んでも面白いです。
原作ネタバレありきで読んだほうが理解はできると思いますけど…。
そんな第二部の次巻4巻は、まだ公式で発売予定日は発表されてませんが、発売周期的に2020年9月頃と予想されます。第三部の次巻3巻は2020年6月15日発売予定となっています。
尚文たちが召喚された異世界。それとはまた別の異世界から勇者が登場するなど様々なストーリーで楽しませてくれる「盾の勇者の成り上がり」。次に待ち受けるのはどんな試練なのか。
次巻も目が離せません。発売まで楽しみに待ちたいと思います。
本当に面白い異世界転生漫画「本好きの下剋上」まとめ
「本好きの下剋上」の魅力はマインの現代知識を駆使した生意気な発言や言動、それに翻弄される大人たちという図式ではないでしょうか。嫌味な大人に一泡吹かせる誰もがすっきりする展開ですね。
また、そんな中にもマインの暴走を止めるいい大人たちの存在。読み応え十分です。
まだ読んだことのない人はぜひ一度読んでほしいと思います。
またアニメ版も2期がスタートされています。とても見やすく、きれいにストーリーをまとめているのでお勧めできます。
漫画共々アニメも是非ごらんください。
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