「ひぐらしのなく頃に」とは2000年代の大作で、同人サークル「07th Expansion」によるノベルゲームで、その後小説、漫画、アニメ、実写映画など各方面のメディア化に成功した大人気シリーズである。
そんな作品が20年余りの時を経て、2020年7月にテレビアニメとして新たに放送されることが決定した。
※2020年5月22日に、新型コロナウィスルの影響でスケジュール遅れのため、放送日が2020年7月から延期となっています。
そこで、気になるのがストーリー。
前回の作品では圭一たちが見事「雛見沢症候群」に打ち勝ち、グッドエンディングとして無事に完結しました。
今作では、どんな展開が待っているのでしょうか?
前作のリメイク?完全オリジナル?新キャラは?気になることが満載です。
なので、前作を振り返りながら新作の内容を考察してみたいと思います。
「ひぐらしのなく頃に」とは
「ひぐらしのなく頃に」は「出題編:4編」「解答編:4編」で構成されている
「ひぐらしのなく頃に」は、雛見沢にまつわる古い風習「綿流し」によって様々な変死や失踪などの怪事件(おやしろさまの祟り)が起こるミステリー作品です。
出題編として「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」の4作品で起こる怪事件を、解答編の「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃し編」でどうすれば怪事件が避けられたのかを描いています。
アニメ版では、オリジナルストーリーとして「厄醒し編」が収録されている。
テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に」1期(全26話)
「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」「目明し編」「罪滅し編」
テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に 解」2期(全24話)
「厄醒し編」「皆殺し編」「祭囃し編」
OVA「ひぐらしのなく頃に 礼」3期(全5話)
~番外編~
「羞晒し編」「賽殺し編」「昼壊し編」
OVA「ひぐらしのなく頃に 煌」4期(全4巻)
~番外編~
「罰恋し編」「妖戦し編」「結縁し編」「夢現し編」
OVA「ひぐらしのなく頃に 拡〜アウトブレイク〜」5期(全1話)
小説「ひぐらしアウトブレイク」原作のアニメ。
前作までのストーリーを紹介
昭和58年、主人公である前原圭一(まえばらけいいち)が、都会から今作品の舞台人口2000人に満たない「雛見沢村」に引っ越しをしてくることで物語が始まります。
転校先の学校は、田舎ということもあり全校生徒はわずか15人程。そのためクラスは1つたけで生徒は年齢もバラバラ。
圭一の一つ年上でみんなを引っ張る元気で活発な園崎魅音(そのさきみおん)、同級生でかわいいものが大好きなおっとりタイプ竜宮レナ(りゅうぐうれな)。下級生として、偉そうな口調で見下すタイプの北条紗都子(ほうじょうさとこ)と神社の巫女でどこか大人びた雰囲気の古手梨花(ふるでりか)。
そこに、学校は違うが魅音の双子の妹、しっかり者のお姉さんタイプの園崎詩音(そのさきしおん)を加えた6人が主要メンバーとなってます。
物語のカギは、昭和58年6月村のお祭りで行う風習「綿流し」の晩におこる「鬼隠し」と呼ばれる失踪事件を回避できるかどうかというところです。
「鬼隠し」とは、昭和53年の「ダム工事反対運動」の翌年以降繰り返される怪事件のことで「1人が失踪して1人が生贄となり変死する」ということで「オヤシロさまの祟り」とされている。
鬼隠し編での惨劇
ある日圭一は、過去に雛見沢で起こった怪事件のことを知ってしまう。その事件について調べようとする圭一は、レナや魅音からそのことを聞こうとする。
しかし、何を聞いても事件に関して「知らない」と嘘をつく二人。そんなこともあり徐々に圭一は周囲に対して不信感を持つように。
「綿流し」の晩、ついに犠牲者がでてしまう。フリーカメラマンの富竹ジロウ(とみたけじろう)と診療所の看護師鷹野三四(たかのみよ)である。
その日を境に圭一もまた命の危険を感じることになり、レナと魅音は怪事件犯人の仲間だと確信する。
そして惨劇の日。
レナと魅音に命を狙われていると感じている圭一は、2人を殺害。
その後逃亡する圭一だったが、怪事件同様変死してしまう。
綿流し編での惨劇
魅音の双子の妹詩音が初登場するストーリー。
「綿流し」の日、圭一と詩音は、富武と鷹野と一緒に古出神社の祭具殿に忍び込んでしまう。祭具殿には絶対に入ってはいけないという決まりがあったのだ。
その翌日、富武と鷹野が変死で発見されたのである。
そして、詩音が祭具殿侵入のことを打ち明けていた村長も失踪してしまう。
圭一もまた祭具殿に侵入したことを梨花、紗都子に打ち明けていた。不安は的中、梨花、紗都子も失踪していたのだった。
魅音を疑った圭一、レナは園崎家を訪問し真相を告げられる。
殺人を認めた魅音は、自主をする前に圭一と二人きりになりたいと言い秘密の場所へ案内する。
そこには数々の拷問器具と失踪した詩音の姿があった。
圭一に拷問をしようとする魅音だったが、圭一の言葉に心動かされ圭一を気絶させその場から逃亡する。
無事警察に保護された圭一と詩音だったが、圭一は逃亡中に訪ねてきた魅音に刺され入院。
なんとか命は助かった圭一の病室に警察の大石が訪問し、「詩音がマンションから転落死した」と告げられる。
そして、事件の不可解な点を圭一に投げかける。
「鷹野は、祭具殿に忍び込んだ日には死んでいた。」
「魅音は、あの日圭一を気絶させた後、井戸に転落して死んでいる」
圭一の証言では、死んだはずの人間にあっているのである。
そんな疑問を残したまま「綿流し編」終了。
祟殺し編
叔父からDVを受けている紗都子を救うため「綿流し」の晩、圭一は紗都子の叔父を殺害する。
しかし、翌日も叔父におびえている紗都子を疑問に思い問い詰める。叔父は死んではいないという紗都子を信じられない圭一は、死体を埋めた場所を掘り返すことに。
そこに死体はなかったのである。圭一が殺して埋めたはずの叔父が、今まで通り紗都子の家で暮らしている。
そして、叔父を殺した「綿流し」の夜、圭一はみんなと一緒にいたというのだ。
そんな不思議なことが起きている最中、神社で梨花が殺されてしまう。
梨花を殺した犯人が圭一だと思い込んだ紗都子は、圭一を橋から突き落とす。
後に、雛見沢村一帯がガス災害によって全滅。川に落ちたことで、唯一生存した圭一も数か月後に死んでしまうのである。
暇潰し編
昭和53年ダム工事反対運動のあった頃の物語。
ダム工事を巡り建設大臣の孫が誘拐される事件が起きていた。
東京の刑事赤坂衛(あかさかまもる)は、事件捜査のため雛見沢に訪れていた。そこで、幼い少女梨花と出会うのである。
赤坂、大石の奮闘もあり無事に誘拐事件も解決し、ダム工事も中止となった。
そして数年後、当時梨花が話した内容が気になっていた赤坂は、再度雛見沢の定年退職した大石のもとを訪れる。
梨花が話した内容は次の通り。
・昭和54年:ダム工事の監督が「綿流し」の日に死亡する
・昭和55年:紗都子の両親が「綿流し」の日に死亡する
・昭和56年:梨花の両親が「綿流し」の日に死亡する
・昭和57年:紗都子の兄悟史が「綿流し」の日に死亡する
・昭和58年:梨花が「綿流し」の日もしくはその数日後に死亡する
というものだった。
それ以外にも、当時赤坂が雛見沢に滞在中に妻が死亡してしまうことも予言していたのだ。
この梨花の予言を大石に打ち明け、当時梨花が赤坂に助けを求めていた後悔するのだった。
各ストーリーでの謎にせまる解決編
■「綿流し編」の解決編としての「目明し編」
■「鬼隠し編」の解決編としての「罪滅ぼし編」
■「祟殺し編」の解決編としての「皆殺し編」
■グッドエンディングへと向かう「祭囃し編」
新作「ひぐらしのなく頃に」の内容考察
「ひぐらしのなく頃に」のゲームシナリオをもとに、まだアニメ化されていないストーリーは以下の通りです。
※○○編でストーリーを追っているので間違いがあるかもしれません。
■「染伝し編」
■「盥回し編」
■「憑落し編」
■「影紡し編」
■「宵越し編」
■「解々し編」
■「澪尽し編」
■「言祝し編」
まだアニメ化されていない話もたくさんあります。前回までのアニメをストーリーを変えて完結まで進めるのかもしれません。
実際は完全オリジナルストーリーを期待していますけど。
「ひぐらしのなく頃に」まとめ
それぞれのストーリーに対してのバットエンドとその答え。ノベルゲームのアニメ化を見事に作り上げた作品です。
時空を超えるタイムリープ物の先駆けとなったものではないでしょうか。
新シリーズもとても楽しみです。
どんな展開が待っているのでしょうか?
楽しみに待ちたいと思います。