「ゴールデンタイム」は「とらドラ!」でお馴染みの作家竹宮ゆゆによるライトノベル。2011年にコミカライズ、2013年にアニメ化された人気作品である。
「とらドラ!」同様にラブコメであるがストーリーがしっかりとしていて、キャラに感情移入することができ自分好みの展開にならないとモヤモヤしてしまう。
私自身アニメしか見ていないので、アニメを見たうえでの感想を書きたいと思います。
アニメ「ゴールデンタイム」が面白いわけ
※ネタバレあり
■ あらすじ 主人公の意外な過去にドキッとする
物語は、主人公多田万里(ただばんり)が東京の大学に入学するところから始まる。上京したてで道がわからない万里は、同じ新入生の柳澤光央(やさぎさわみつお)と出会い一緒に大学に向かうことに。
そこに現れたのが光央の幼馴染の美人お嬢様加賀香子(かがこうこ)。
彼女は幼いころに光央と交わした結婚の約束を実現させるため、光央にストーカーのように付きまとっていたのである。
実際には、光央は香子に全く関心がなく付きまとってくることに嫌気がさしているのである。
そんな二人と知り合った万里はある日、大学でサークル勧誘の荒波に揉まれているところ、「お祭り研究会」(※略称:おまけん)の一学年先輩林田奈々(はやしだなな※あだ名リンダ)に助けてもらう。
万里とリンダの初めての出会いのシーンだ。
一方、光央しか見えない香子は大学で孤立する存在に。そんな香子を不憫に思った万里は、香子と一緒にとあるサークルの合宿に参加することに。
そのサークルが宗教がらみの怪しいサークルで、二人は合宿から脱走。
サークルの人間に追われながらも、またしてもリンダに助けられることに。
とても優しくしてくれるリンダに万里と香子は信頼をおくようになりおまけんに入部を決める。
徐々に距離が近づく万里と香子。そして二人は付き合うことになるのだった。
ここで、新たな展開が待っていたのです。
万里は実は記憶喪失。高校卒業後すぐに事故にあい、それまでの記憶をすべて無くしていたのだ。
1年かけてリハビリをし大学に入学してきたのだった。
過去の万里はリンダの同級生で幼馴染。事故にあった日は、万里がリンダに告白をしその返事をするのに待ち合わせをしていた場所であったのである。
過去の記憶がなく苦しんでいた万里だが、リンダもまた自分のせいで万里が事故にあったと苦しんでいたのである。
過去の自分たちの関係を隠しながら、リンダは万里を見守っていたのである。
という、過去の思い人と今の思い人の存在が、見ていてとても切なくなってしまいます。
記憶を失う前の昔の万里を求めている家族やリンダ、今の万里を求めている香子や大学の仲間たち。そんな狭間で苦しんでいる万里なのです。
■ 香子の献身さがドキドキする
メインヒロインでもある香子。
光央に対してもそうだったのだが、好きになった人への愛情がやばい。
鬼ヤンデレ感が半端ないのです。
アニメを見てる上では、あんなに可愛い女の子にそこまで尽くされて羨ましい限りです。
ま、実際そこまでされると引いてしまうかもしれませんが。
態度、表情、話し方の魅力はアニメでしか味わうことができないでしょう。
とにかく万里がいなことが耐えられないと思った香子は、記憶が戻り忘れられる前に万里と別れることにしてしまうのです。
「記憶が戻った万里が香子のことを忘れてなかったらずっと離れない」と約束をして。
最終的にはハッピーエンドになりますよね。
アニメ「ゴールデンタイム」と似ている作品
たくさんあるラブコメの中でも、個人的に「ゴールデンタイム」と似ているなと思う作品(アニメ・漫画)を紹介します。
とらドラ!(アニメ)
過去に一世を風靡した作品。
つり目で見た目ヤンキーの竜司と小さくて誰にでも噛みつく大河のラブストーリー。伝説のラブコメ作品と言ってもいいでしょう。
GE~グッドエンディング~(漫画)
好きな人の恋愛を応援する、恋人以上に忘れられない人がいる、そんな甘く切ない高校生の恋愛模様が上手に描かれています。
面白いアニメ「ゴールデンタイム」のまとめ
「ゴールデンタイム」は、切なくもありニヤニヤもありの面白いアニメです。記憶を取り戻して今をすべて忘れてしまうという悲劇。記憶を取り戻してからの展開には、感情が追い付かないくらい涙涙です。
ぜひ一度見てほしいです。